『復興期の精神』が示す〈協働現象〉 : 組織者としての花田清輝
Published in Kyushu University Institutional Repository (QIR) (Kyushu University) • Dec 20, 2009
NobleIDNI2P77W78R99S89
Authors:,
正顕 江藤
Masaaki Eto
Abstract
『復興期の精神』(注1)は、論文というより作品と呼ぶに相応しい、花田清輝の青年期から壮年期にかけての産物である。書かれたのは彼が三十代の頃であるが、若き花田の傲岸不遜とも見える自信の背後に、華麗にして繊細な相貌が潜んでいる。この作品は、方々にその毒を撒き散らしている。埴谷雄高、吉本隆明、三島由紀夫、澁澤龍彦というように、それが発するスペクトルは意外な方向へと散乱している。しかも、このととは、その細部に及び、陀田の文体、言い回しの癖のようなものまで、そこには見出せる。澁澤の初期の『神聖受胎』(現代思想社、一九六二年、サド裁判係争中)などは、花田の文章かと見間違うほどである。花田の表現内容そのもの...
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