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「野生」の観念とその両義性--モンテーニュからシャトーブリアンまで

Published in Kyoto University Research Information Repository (Kyoto University) • Dec 30, 2009
NobleIDNI5P81W18R40S83
Authors:
大右 片岡

Abstract

「野生(sauvage)」の語のラテン語源としては,伝統的に二つの提案が知られて来た。silvaticusとsolivagusである。キケロ的語彙に属し,人間的都市の規範の外部をひとり彷徨うことを意味する後者は,偽語源であるとはいえ,野生的であることを表すのに相応しいものではある。「カニバルについて」のモンテーニュはブラジル野生人を,彼らの自然との近接性とそれゆえの自然法の遵守を理由に,完全な市民として描いたが,その彼においても,この語は大抵の場合,政治的規範としての自然への異質性を指し示すために用いられたのである。過度の研究のために社会的有用性を忘れる哲学者は,かくして語の本来的意味での野生...

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