シャルル=ルイ・フィリップ『クロキニョル』における時間の問題
Published in Hiroshima University Acedemic Information Repository (Hiroshima University) • Dec 26, 2011
NobleIDNI8P11W64R79S09
Authors:
Maiko Tokai
Abstract
文学テクストにおける時間を考察しようとするとき、我々は二つの方向性を見出す。一つ目は、ポール・リクールの大著が代表するような、物語られる時間の問題。物語を牽引する時間の経過が、いかに読者に追体験されるのか。そして、二つ目は、ジョルジュ・プーレが仔細に分析したような、それぞれの作者が作品内で表明する「人間的時間」の問題。テクスト内で吐露される個人の内的時間、哲学的思索の探究である。\n\n本稿では、後者すなわち「人間的時間」をシャルル゠ルイ・フィリップ(1874-1909)のテクスト『クロキニョル』に探る。二人の登場人物を自殺に追いやるものとして時間意識の存在が認められることを指摘し、それがいか...
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