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戦国期の徳政と地域社会 : 「在地徳政」史料の再検討

Published in Kyoto University Research Information Repository (Kyoto University) • Nov 30, 2012
NobleIDNI2P87W71R40S67
Authors:
勇介 大河内

Abstract

かつて瀬田勝哉氏は指置状なる史料を検討し、伊勢国小倭郷の地侍衆が郷を範囲とする徳政(貸借・売買契約の破棄) を実施していたと見て、「在地徳政」論を提唱した。しかし現在、指置状から何を読み取れるかで見解が割れている状況にある。そこで本稿では、指置状について、「在地徳政」を自明視せず、文言を慎重に吟味し、関連史料を踏まえながら、再検討を進めた。その結果、指置状の本質は、「在地徳政」ではなく、徳政に対応して地域の経済・宗教秩序の混乱を抑えようとした点にあると判明した。戦国期の南伊勢では上位権力たる北畠氏の徳政令を中心に徳政の脅威が広まっており、徳政を警戒した蔵本や成願寺が小罪郷の地侍衆に指置状を求め...

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