昭和作家の〈南洋行〉-中島敦と高見順を中心に
Published in 台大日本語文研究 • Dec 1, 2012
Authors:
洪瑟君
Abstract
明治以降、日本は南進論に基づき南方に進出した。日本中が南に目を向け始め、南方に対する関心が徐々に高まっていた。多くの作家は南に発ち、南方に関する作品を書き、或いは実際に南方に行かず、想像やフィクションによって南方を背景として作品を描いた。それ故、日本の南方文学における南方風貌は、多様な要素によって豊かな様相で描かれている。高見順(1907-1965)と中島敦(1909-1942)は、二人ともその南方ブームの中、南洋へ旅立ち、南に関する作品を書いた作家である。昭和16年、中島敦は当時日本に委任統治されたパラオへ旅に出た。同年、高見順は蘭印へ旅立った。南方に多大な憧憶を持っていた二人にとって、昭和...
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