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朗唱の諸相-タイヤル(泰雅)族を例として-

Published • Apr 1, 2011
NobleIDNI0P09W57R04S87
Authors:
伊藤順子

Abstract

人は文字を用いて伝達、記録を行うはるか以前から、口承でそれらを行う文化を持っていた。現在もなお、固有の文字を持たない台湾原住民・泰雅(タイヤル)族は、彼らの歴史、道徳、規範、知識などを口承で伝えてきた。この口頭文化の形態を特に「朗唱」とする。「朗唱」は単なる歌ではなく、朗誦体で語り続けるような状態を指す。それは記録の伝達のみならず、彼らのアイデンティティを世代から世代へと連綿と伝える、重要な役割があった。しかしながら近年は、外来文化などの影響により、この「朗唱」という永く続いた伝統文化が徐々に変化しつつある。本論は、タイヤル族をモデルとし、彼らの精神的支柱である朗唱の諸相を検証する。これは他の...

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