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村上春樹「図書館奇譚」から『ふしぎな図書館』への改稿―一人称の共感からの離脱―

Published • Dec 31, 2012
NobleIDNI5P95W15R86S03
Authors:
王佑心

Abstract

筆者は村上春樹の初期創作が特に物語の越境・展開性と主人公「僕」/「ぼく」という問題を通じて深く関わっているように思う。そこで本稿では、「図書館奇譚」(1983)から『ふしぎな図書館』(2005)へと変化した際、主人公(一人称の「僕」から「ぼく」への)変化過程から孕んだ領域性と異界性、あるいはそれを超えた物語の新たな可能性に特に注目しつつ考えていきたい。本論においては、「図書館奇譚」と『ふしぎな図書館』の改稿のポイントを次の三点、<メタファーとしての「図書館」>、<「僕」/「ぼく」の迷路脱出劇>、<「老人」「羊男」と「美少女」の感情表出>の異同を改めて確認し、二つのテクストの間に見られる変容を明...

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