「夢幻能」概念の再考 --世阿弥とその周辺の能作者による幽霊能の劇構造--
Published in Kyoto University Research Information Repository (Kyoto University) • Jul 30, 2016
NobleIDNI7P54W67R47S30
Authors:
みち 重田
Abstract
「夢幻能」という近代的概念は, 前後二場からなる幽霊能を主に指し, 世阿弥が確立したと説明されており, 20世紀後半以降, 能楽の専門的研究のみならず, 演劇論ほかさまざまな分野の論にひろく用いられている。しかし, 1920年代の佐成謙太郎の説にはじまるこの近代的概念が, 世阿弥周辺において作られた幽霊能の歴史的実態を的確に反映しているかどうかは疑問である。そこで, 20世紀後半以来の能の専門的研究の進展の成果に基づき, 「夢幻能」が能の様式に着目して導かれた概念であることを考慮して, 「夢幻能」と称されている当時の作品群について, あらためてその劇構造の類型的要素を比較分類し, 「夢幻能」の...
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