中世末期における土師器工人の存在様態 : 土佐国『長宗我部地検帳』を題材に
Published in Kyoto University Research Information Repository (Kyoto University) • Jul 31, 2016
NobleIDNI7P87W51R71S09
Authors:
淳史 中井
Abstract
中世土師器は当時の人びとのもっとも身近な道具の一つであったが、その生産の実態は、生産遺跡の発見例が少ないためにほとんど論じられてこなかった。本稿では、戦国時代末期の土佐一国の検地記録である『長宗我部地検帳』を題材に、土師器工人所有の屋敷地や田畑、また土師器生産に関わる地名などの記録を集成し、土佐における土師器生産の様態の解明を試みた。その結果、土師器工人は各郡に数軒程度は存在し、屋敷地のほか一定の田畑も所有していたことがわかった。また地名と居住地の傾向から、往古は寺社のもとで製品貢納と引き換えに田畑を与えられたあり方から、大名・国人層に応じて城下や市場集落へ拠点を移し、販売にも携わるあり方へと...
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