冊封使に供された組踊「孝行の巻」に関する一考察 : 演戯故事に記された組踊の内容と周辺史料の比較を通して
Published in University of the Ryukyus academic repository (University of the Ryukyus) • Mar 1, 2017
NobleIDNI4P45W30R45S84
Authors:,
大和 我部
Hirochika Gabu
Abstract
本稿では、組踊「孝行の巻jについて演戯故事に所収されている内容と組踊台本の詞章、冊封使録3篇との比較を中心に考察を行った。記述内容の比較を通して、組踊「孝行の巻Jについては、演戯故事の物語前段にも見られるように、首里王府が風水害の続く状況を孝行な娘が国の窮状を助けることを主題として設定していることがわかる。また、演戯故事は解説書として写実的に記された内容であり、組踊台本の演出を補完する役割をもっていた。そこには琉球が中国からもたらされた儒教を受容する「恭順」な国家であることを組踊の演出で伝え、さらに冊封使録に組踊の内容を記させることで皇帝に対して、琉球の「恭順」な国家像を見せようとする王府の施...
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