「惣無事」はあれど「惣無事令」はなし
Published in Kyoto University Research Information Repository (Kyoto University) • May 31, 2010
NobleIDNI4P08W29R53S65
Authors:
讓治 藤井
Abstract
藤木久志氏が一九七八年に提起した「惣無事令」論を、「令」の性格に注目し、その存立の正否について論じた。まず氏の「惣無事令」論とその後の研究史を位置づけたうえで、氏が「惣無事令」を最初に見いだした一二月三日付の秀吉直書の性格を検討し、「惣無事」の意味、直書にある「惣無事之儀今度家康ニ被仰付候」の解釈、返書としての性格、地域的ズレについて述べ、この直書を「ひろく関東・奥羽にわたる天下一統の実現をめざして発した大きな停戦命令」とする氏の位置づけは成立せず、さらに、秀吉がかかわった「惣無事」を具体的に分析し、それぞれが個別的・時事的なものであり、氏が想定した広域的かつ持続性のある「令」の姿をそこには確...
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