遺物から見た日本古代の仏教伽藍
Published in The Journal of Buddhist Thought and Culture • Dec 1, 2014
NobleIDNI4P66W59R11S89
Authors:
田哲郎 菱
Abstract
日本列島の本格的な仏教伽藍は、588年に百済からの僧侶や技術者の渡来を受けて造営が開始した飛鳥寺に始まる。その後、7世紀前半にはおもに畿内地域で寺院が建立され、7世紀後半から8世紀前半にかけて、さらに造営が拡大し、宮城県から熊本県の範囲に至るまで寺院が建立された。その数は、瓦が出土する寺院遺跡だけでも600ヶ寺を下らず、また文献では『扶桑略記』に記された持統6年段階に545ヶ寺という数字が、信憑性をもつものと考えてよい(菱田2005)。これらの寺院は、法隆寺のように法統を継承する寺院もあるが、多くは廃寺となっており、継続した寺院であっても、創建時の伽藍から変更が加えられている場合が多い。したが...
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