心理学的測定法と感覚の問題
Published in BUNSEKI KAGAKU • Jan 1, 1956
NobleIDNI3P90W95R51S34
Authors:
田中 良久
Abstract
心理学的測定法と,物理学や化学において用いられている測定法とは一応別のものであり,何等の連関もないように思われるが,一たび測定の基本的操作について反省してみるならば,その間に密接な関係があることを否定することが出来ない.何故ならば如何なる測定といえども観察者たる人間を除外して考えることは出来ないからである.測定の種々な操作の中で最も基本的なものは観測者の下す存否,異同の判定であり,かかる判定が人間の一つの反応である以上,そこには常に心理学的問題の介入する余地がのこされている.もちろん科学的測定においては,観測者に由来する変動や偏りが混入することを極力防止するよう,あらゆる努力がはらわれているわ...
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