薄美濃紙の湿潤強さへの抄紙方法の影響
Published in JAPAN TAPPI JOURNAL • Jan 1, 2019
Authors:,,
稲葉 政満
長谷川 聡
半田 昌規
Abstract
美濃紙は,長年に渡って文化財保存修理の現場において,様々な形で活用されている。特に,文化財を直接支える肌裏紙に,薄美濃紙が頻繁に使用されている。文化財のよりよい保存にはその品質の向上を図ることが重要である。本研究ではその第一段階として,湿潤強さの高い薄美濃紙の製造条件を明かにすることを目的として,抄紙方法を変えた試料を作製し,肌裏紙としての使い勝手にどのような違いが見いだされるのか,また各種の物性データと紙を使用する技術者の感覚との間にどのような相関が認められるのかを検討した。紙の地合は良い方から名人といわれた故古田製,長谷川製,初心者製の順であった。この地合評価と紙試料の灰汁媒染時の湿潤強さ...
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