戦争・国家・スポーツ--岡部平太の「転向」を通して (特集 「戦争」)
Published in Kyoto University Research Information Repository (Kyoto University) • Jan 31, 2010
Authors:
航 高嶋
Abstract
アジア太平洋戦争時期は日本のスポーツ界にとって受難の時代と記憶されている。しかしこれを中国大陸からながめると、全く違った様相が浮かび上がる。純粋スポーツの信奉者で、満洲にスポーツ王国を築いた岡部平太は、満州事変にいちはやく国家主義スポーツを提唱した。この「転向」は、日中両国の激しい抗争の場であった満洲の現実が醸成したもので、国策への便乗として片付けることはできない。その後岡部は天津で、軍特務としてスポーツを通じた文化工作を試みる。日中戦争勃発後、国家主義スポーツは日本の青年たちを戦場へと駆り立てた。一方、華北の占領地でスポーツは文化工作の一環として実施された。かくてスポーツは戦争の加害者となっ...
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