中世ドイツ文学の写本伝承における本文流動の研究(研究プロジェクト)
Published in Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers (Hokkaido University) • Dec 23, 2020
NobleIDNI2P42W76R04S98
Authors:
龍男 寺田
Abstract
中世ドイツ英雄叙事詩の一ジャンルである「ディートリヒ叙事詩」には,写本が書き継がれる過程で本文が大きく流動する作品群「ディートリヒの冒険叙事詩」(以下「冒険叙事詩」)がある。作品の本文が流動する原因は,従来,唯一の原本を後の写字生が改変していったことにあると説明されてきた。しかしこの一般論的解釈では,多くの作品に複数ある系統の成立とその後の動態を十分には説明できない。本研究は,冒険叙事詩の諸作品において,\n①書記伝承の初めから内容の異なる複数の原本があったこと,\n②異なる系統の本文が混じり合う写本は,写字生が先行する複数の写本を校合勘案して書かれたものであること,\n以上2点の論証を目標と...
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