比較経済史からみた三貨制の意義と特色
Published • Mar 20, 2006
NobleIDNI6P64W19R41S61
Authors:,,
嘉昭 鹿野
ヨシアキ シカノ
Yoshiaki Shikano
Abstract
江戸時代の幣制は、三貨制と称されるように、金銀銭貨という3種類の金属貨幣の並存流通、貨幣利用の地域性や階層性に特色があると観念されている。本稿では、そうした捉え方の妥当性を貨幣理論および比較経済史の観点から再検討した。その結果、前近代のヨーロッパ諸国、中国、インドにおいても、複数の金属貨幣が同時に流通していたほか、貨幣の流通に関しても地域・階層的な棲み分けがみられるため、そういった捉え方は正鵠を得ているとは必ずしもいえないことが判明した。比較経済史の観点からみた場合、江戸期幣制の特徴としてはむしろ、(1)地金銀、貨幣とも徳川幕府による独占管理の下におかれるとともに貨幣総量も幕府によりコントロー...
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