筑紫に移り住んだ楊貴妃 : 『本朝水滸伝』の楊貴妃故事について
Published in Kyushu University Institutional Repository (QIR) (Kyushu University) • Mar 31, 2004
NobleIDNI8P72W55R02S83
Authors:,,
則行 竹村
Noriyuki Takemura
ノリユキ タケムラ
Abstract
建部綾足『本朝水滸伝』後編に登場する楊貴妃は、その全体の構成や他の人物設定と同様、何とも奇抜な設定で読者の目を奪う。それは、安禄山の乱の渦中、馬嵬の変を危うくのがれた楊貴妃が、遣唐使藤原清川の帰国に伴って、日本は九州筑紫(福岡・佐賀)に移り住み、作品の主題である道鏡打倒に絡み、一派の阿曽丸暗殺に加担して失敗するというものである。小稿は、中国や日本における楊貴妃故事の転変に関心を持つ筆者が、偶々居住する筑紫の現地から、『本朝水濤伝』と楊貴妃故事について考察しようとするものである。『本朝水滸伝』後編の五条中に描かれる楊貴妃故事について、小稿では、その殺害描写、日本の異文化に接した楊貴妃、そして、楊...
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